コーヒーの変動要素について

コーヒーと一言で言ってもさまざまな抽出方法がありますが、今回お伝えすることはほとんど全ての抽出方法に通じる事です。
今回は全体的にざっくりとお伝えしますが、次回以降で細かい内容をお伝えしていきます。

前提として、コーヒーを淹れる技術も大切ですが、使うコーヒー豆がとても大切です。

生産国(農園)、品種、精選方法(プロセス)、焙煎、焙煎から経過した日数、コーヒー豆の管理方法等、コーヒーの味に影響するものはたくさんあります。
また、コーヒーはコーヒーチェリーというフルーツであり農作物なので、同じ農園で同じ品種のコーヒー豆を栽培していても、その年によってクオリティは変わります。
焙煎も、焙煎度合いによる味の変化もありますが、同じコーヒー豆を使用していても、どういう味にしたいという焙煎士や企業の想いによって焙煎のやり方も変わってくるので、同じ農園の同じ精選方法で同じ程度の焙煎度合いだとしても、お店によって味は変わってくるでしょう。
精選方法はあまり聞き慣れない言葉かと思いますが、この辺りは今後少しずつ説明していきます。

個人的には、コーヒーの味を決める要素として、『どのコーヒー豆を使うか』が70%ほど影響するように思います。
どれだけ腕の良いバリスタが淹れるとしても、クオリティの低いコーヒー豆を使うとなると、味をマシにすることは出来たとしても、大半の人がとても美味しいと感じるコーヒーを淹れることは難しいでしょう。

次に、コーヒーを淹れる際の味の変動要素です。

①コーヒー豆の量
→厳密には、使うお湯とコーヒー豆の比率です。ブリュー率と言いますが、これによりコーヒーの濃度(味の強さ)が変わります。

②コーヒー豆の挽き目
→味の強さに影響します。抽出方法によっては抽出時間にも影響します。また、挽いた豆の粒度の均一性がとても大切です。均一であるほど綺麗な味が出ます。

③お湯の温度
→総体的な味の強さに関係します。また、使うお湯(水)の硬度によっても味に影響します。

④抽出時間
→味(苦味、酸味、甘味、えぐみや雑味等)や濃度と影響します。

⑤コーヒー豆の蒸らし
→味の出方に影響します。

一つ一つ説明すると長くなるので、詳細は次回以降で説明していきます。
以前のブログ「美味しい珈琲を淹れるコツ」でも書いていますが、もう少し細かい内容を今後書いていきたいと思います。