基本のレシピ

今回は、ハンドドリップコーヒーでの基本レシピをいこうと思います。
僕の場合は、豆によってもそうなのですが、大きく分けると浅煎り、中煎り、深煎りでレシピを変えているので、それぞれのレシピを載せていこうと思います。
変える理由としては、深煎りは焼く時間が長くなるため豆が含む水分量が少なくなり、豆自体に小さな空隙がたくさんできるため表面積が大きくなります。
表面積が大きくなることで、成分が溶けやすくなる、お湯を吸いやすくなるという性質を持つためレシピも変わってきます。

【浅煎り】
湯温:92~94度
湯量:豆の15~16倍
抽出時間:2:30程度
挽き目:中挽(抽出時間が早い場合細かく、遅い場合は粗くする)
蒸らしに使う湯量:使う豆の2倍
蒸らし時間:30秒

【中煎り】
湯温:90~92度
湯量:豆の14.5~16倍
抽出時間:2:30程度
挽き目:中挽(抽出時間が早い場合細かく、遅い場合は粗くする)
蒸らしに使う湯量:使う豆の2倍
蒸らし時間:30秒

【深煎り】
湯温:88~90度
湯量:豆の13.5~15倍
抽出時間:2:30程度
挽き目:中挽(抽出時間が早い場合細かく、遅い場合は粗くする)
蒸らしに使う湯量:使う豆の2倍
蒸らし時間:30秒

基本的に湯温と湯量のみの違いではありますが、煎り具合で抜けるスピードも変わってくるので、抽出時間を挽き目で調整、もしくは注ぎ方で調整する必要が出て来ます。

これをベースに、好きな味作りをしていただけたらと思います。
細かいレシピの変更については、これまでのブログでも書いてきているのでそちらをご覧いただけたらと思います。

ドリッパーの形について

ハンドドリップで抽出する際に使用するドリッパーですが、現在は種類がとても多く何を使用したらいいのかわからない方も多くいるかと思います。
素材によっても保温性の違いはありますが、今回は形に注目していき、味にどのような影響があるのかお伝えしていきたいと思います。
基本的にはお湯が抜けるスピードに関係してきます。

1.穴の数と大きさ
基本的には大きい穴が1つのタイプと、小さい穴が1つのタイプと、小さい穴が3つのタイプがあり、
穴の面積が大きいものの方が抜けるスピードが速く、小さいものの方がゆっくりとなります。
大きい穴が1つのタイプはスピードが速いので、クリーンですっきりとしたコーヒーになりやすく、浅煎りや中煎りあたりが適しています。抽出時間が早くなりすぎると、苦味が少なく酸味が強くなるので酸味が苦手な方はご注意ください。
逆に小さい穴のタイプは、抜けるスピードがゆっくりになるので、甘味やボディ(コクや口当たり)がしっかりと出やすいです。また、注湯のコントロールによる抽出時間が変化しにくいので、初心者の方には使い勝手が良いかと思います。
抽出時間が長くなりすぎると、苦味が強くなり、雑味やえぐみも出てきます。

1つ穴(大)オススメ
HARIO V-60、ORIGAMI、フラワードリッパー

3つ穴オススメ
カリタウェーブ

1つ穴(小)オススメ
メリタアロマフィルター

2.リブについて
リブがあるものとないものと、深く入っているものと浅いもの、らせん状に入っているものなどあります。
リブがある方が湯だまりができにくくなりスムーズにお湯が抜けていきます。リブがないものはゆっくりとお湯が抜けていきます。
また、らせん状に入っているものやリブが深い方がスムーズにお湯が抜けるように感じます。

今回はざっくりとした説明になりましたが、新しいタイプのドリッパーも多く出ているので、どれにするか選ぶ参考程度にして頂けたらと思います。
個人的には、お気に入りのもの、好きな見た目のものを使って、それに合ったレシピ作りをしていけばいいかと思っています。