コーヒー豆の挽き方について

前回の抽出時間をコントロールする方法として、お湯の注ぎ方、使う豆の量などもありますが、挽き目(コーヒー豆を挽く細かさ、荒さ)を調節するという方法があります。
コーヒー豆の量は、使うお湯との比率でまた味が変わってくるので、基本的には挽き目で調整をして、注ぎ方で微調整をするというのが良いかと思います。

挽き目での変化は以下の通りになります。

挽き目が粗い(粉の粒が大きい)場合
・抽出時間が早くなる
・豆の成分が出にくくなる(表面積が小さくなるため)
→コーヒーの味と口当たりが軽くなる

挽き目が細かい(粉の粒が小さい)場合
・抽出時間が長くなる
・豆の成分が出やすくなる(表面積が大きくなるため)
→コーヒーの味が強くなる、コクが出る

細かくすればするほど抽出時間も伸びて味が強く出ますが、過剰に細かくして味を調整するのはあまりおすすめしません。
やり過ぎると、雑味やえぐみまで出てしまうので、その場合はコーヒー豆の量で調整する事をおすすめします。

わかりにくい場合は、石と砂で考えると、上から水を流した時に、どちらが早く下に落ちるか想像がしやすいかと思います。

抽出時間について

お湯を注ぎ始めてからお湯が落ち切るまでにかかる時間を抽出時間と言いますが、抽出時間もコーヒーの味の変動要素の一つとなります。

どんな方法で抽出しても基本的には同じで、コーヒーの豆にお湯が触れてから【抽出される味の順番】が大体決まっています。これは、お湯に溶け出す成分の順番が大体決まっているからです。

順番としては、【酸味→甘味→苦味→雑味やえぐみ】という順番です。
苦味は雑味やえぐみがお湯に溶けている際にも出続けていると言われています。

要するに、抽出時間が早いと酸味が強いコーヒーになりやすく、抽出時間が長いと苦味の強いコーヒーになりやすくなります。
一般的にハンドドリップで抽出するとなると、2分00秒~3分00秒が基準になるかと思いますので、はじめは2分30秒を目安に抽出してみると良いと思います。

エスプレッソやエアロプレスなど、圧力を使って抽出するものになると抽出時間は早くなりますが、味が出てくる順番は同じと考えて良いと思います。