ハンドドリップコーヒーをする際に、どんなドリッパーを使用したら良いか、ドリッパーの種類が多く、選ぶのが難しいかと思います。
値段も数百円の物から、1万円以上するものまで差がありますが、必ずしも安いから悪いというわけではありません。
今回は、「素材」についてフォーカスして説明していきます。
素材によって変わるのは保温性です。
レシピ作りの考え方にもよりますが、コーヒーを入れる際に、湯温は1度単位で調整するので、温度が下がりやすい素材の場合に狙った味が出せないことが起こりうるかと思います。
抽出効率が若干下がるイメージです。
逆に、保温性の高い素材を使用することで、抽出効率が上がるのでしっかりと成分を出すことができます。
ここまでですと、保温性の高い素材を使う方がメリットが大きいと感じるかと思いますが、ステンレルスや銅などの素材は、熱を吸収しやすく、温度が上がりやすいのですが、逆に言うと、熱が奪われやすいので、季節や環境によって味が変わりやすいとも言えます。
逆に、プラスチックやガラスなどの熱を吸収しにくい素材は、ドリッパーの温度が上がりにくい分、環境に左右されないというメリットがあります。
もう一つ、素材による影響の可能性があるとしたら、浸漬よりの抽出をした場合に、抽出の後半で雑味やえぐみなど、嫌な味が出やすいので、あえて後半の抽出効率を下げるという考え方もあるのかなと思います。
全体の味のバランスもあるので、レシピや使用する豆によって一概にそれが良いというわけではありませんが。
これらの理由から、素材に関して言うと、安いプラスチックがダメで、高い銅製のものが良いと言うことではないと、イメージしていただけたかと思います。
次回は、ドリッパーの形について説明していきます。