前回、コーヒー豆の三大品種をざっくりと説明しましたが、今回はその中の2種類、ロブスタ種(カネフォラ種)とアラビカ種の説明をしていきます。
①ロブスタ種
こちらは、主にブラジルやベトナム、インドネシアなどで多く生産されていて、標高の低い場所で育てられます。環境や病気にも強く育てやすいメリットがありますが、風味が弱く、苦味が強い、油分が多くオイリーな味わいとされていて、価格としては安価で取引されています。
ただ、最近ではこのロブスタ種もクオリティが上がってきていて、気候変動が大きい近年では注目されている品種です。
ハイクオリティのロブスタ種は、探してもなかなか買えないぐらい貴重なものではあるので、スーパーなどで販売されているロブスタ種は、上記のような特徴があると思って良いと思います。
ただ、安価だからと言ってコーヒー屋で使われていないかというとそうでもなく、苦味やボディ(コク:とろみ)を出したい時にブレンドなどで使用されたりします。
特にイタリア系のお店ではエスプレッソのブレンドに使用されることが多くあります。
②アラビカ種
この品種が1番有名かもしれません。スーパーで販売されている豆のパッケージでも、マクドナルドやセブンイレブンなどのコンビニでも、アラビカ種100%と謳っているので、目にしたことがある人は多いかと思います。
ただし、アラビカ種の中にティピカ種、ブルボン種などたくさんの種類があるので、この辺りがややこしいですが大枠で見ると特徴は似ています。
生産地としては、現在ではコーヒーを生産している主な国のほとんどが生産しているのではないでしょうか。
標高が高いところで生産され、病気や環境の変化に敏感な品種なので、ロブスタ種と比べると栽培するのが比較的難しいです。
味わいとしては、風味が強く、爽やかで綺麗な酸味があり、ロブスタ種に比べると油分が少ないのですっきりした味わいになります。
世界で生産されているコーヒーの6割がアラビカ種と言われていますが、この中でのクオリティの差も大きくあります。
グレードが付けられていたりもしますが、書いてあったり書いてなかったり、見た目で判断するのも難しいと思うので、単純に価格で判断しても良いかと思います。(絶対ではありませんが)
ざっくりとした説明にはなりますが、産地が違っていても大枠このような特徴が味に出てきます。
アラビカ種の方が好きな方が多いかと思いますが、好みの問題にはなるので、苦味が好きで、コクがしっかりあるコーヒーが好きな方はロブスタ種、綺麗な酸味、バランスが取れた味わいが好きな方はアラビカ種を選んでみると良いかと思います。
特にこれからのロブスタ種はクオリティがもっと上がってくると思うので、楽しみなポイントではあります。